乳がんと、その後の日々のこと。
スポンサーサイト
--年--月--日 (--) | 編集 |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

産後ブルーの日々②
2014年04月03日 (木) | 編集 |
かくして、入院中から母乳についての検索魔と化しiPhoneとニラメッコしていた。
産褥期に目を酷使した私は、多分、更年期に真っ先に目をやられるんだろう。もう諦めた。

母乳だけじゃない、この間まで繋がっていたはずなのに息子の全てが未知だった。
前も後ろも、右も左も分からない。
猫の慣らし期間を考え実家に戻ったのだが、父・夫、男所帯の我が家は全員が子育て初心者で抱っこすらおぼつかない。
神経が張り詰めているのが自分でも分かった。ジャックナイフ母。

結局、妊娠中は出産がゴールになっていて自分の事しか考えられていなかったのだ。
産後の具体的な生活をイメージできていなかった。可愛い洋服、カッコイイバギーなんてどうでも良かったのに。

育児書、母乳育児の本、予定外だった大量のミルクやらをポチポチしていった。
母乳育児を妨げない哺乳瓶なども新たに購入した。

どうしても迷った時は先に母になっている友人達にSOSを出した。沢山助けてもらった。

母乳分泌に大切な事は 産後直後からの頻回授乳、赤ちゃんが欲しがるだけ何回でも。
(母乳推進のスパルタ病院だと、ミルクは与えなかったりもするらしい)
そして、栄養・睡眠…ママのストレスは大敵なのだとか。

でもそれって産後の実生活とは真逆のことを求められてる気がした。
母乳を枯らせないためにはミルクの前に必ずおっぱいを吸ってもらわないといけない。
おっぱい→調乳→ミルク→哺乳瓶洗い→ゲップ、オムツを換えて…軽く小一時間はかかる。
睡眠なんて細切れ必須だし、ゴハンをノンビリ食べてる余裕なんてない。

私は必要以上にテンパっていて、髪にブラシを1回通すのに1週間かかった器の小さい人間だ。

何より、出ない母乳が特大のストレスそのもので、まさにデフレスパイラル。

頻回授乳といわれても、既に結構な量のミルクを与えてしまっている我が子はよく眠った。
消化の良い母乳と違い、ミルクは腹持ちがよいのだそうだ。
母乳を増やすにはミルクを減らして空腹感を煽り、泣いてもらい、吸ってもらうしか方法は無さそうだったが、自己流でそんなことをして万一、彼の成長を妨げてしまっては本末転倒な話だ。

正直、自分でもナニを目指しているのか良く分からなくなっていた。
母乳とミルクの混合と言っても、この先外出などが増えたら上記のようなルーティンを続けるのも難しそうだ。搾乳して与えられるほどの量も無い。

使い物にならないおっぱいなら、早く誰かにそう言って欲しかった。
そうすれば、迷いなくミルク1本(=完ミ)にできるのに。

埒が明かなくなり、産後2週目から区の保健師さんや助産師さんの訪問をお願いしてひたすらブルーを訴えた。
産院の母乳外来、および、母乳育児を推進している相談室に通いマッサージも受けた。
明確な答えが出るわけではなかったが、いろいろな気付きもあり、また具体的に動き始めた事でほんの少しずつではあったが気が晴れた。

息子の体重チェックも兼ねて週一のマッサージ通いは今も継続している。
ミルクをどの位足すかはずっと悩みどころだが、色んな意見を自分なりに解釈して量を決め、細々と混合栄養を続けている。

が、やっぱりおっぱいはほとんどおしゃぶり状態で実質ゴハンとしては機能していない感じ。

全く母乳ってヤツは…今日でなくても、明日でるかもしれないと思うとなかなか止め時も難しく。
今は、もう少しだけ頑張ってみて、時期が来たら完ミに移行しようと思っている。
4ヶ月、また6ヶ月、はたまた1年かけて完全母乳(=完母)になる、また母乳比率を半分や三分の二程度に持っていく人もいるらしいが、根気と信念、根本的な体質、理想の生活スタイル…色んな要素が絡むかと。

というわけで
貴重な新生児期を泣いて過ごしてしまったことは勿体無かったし、本当に情けないけど
少しでも母乳をあげたいと思い立ち行動した事は、不器用な私なりの母性だったのかな?とも感じている。

実は未だに「母親」としての自分に実感が沸かない。
ただ、私のミスで将来に影響が及ぶような事があってはならないし、この子を守らなければとは強く思う。
その意味でミルク缶にご丁寧に書かれている「赤ちゃんにとって最良の栄養は母乳」というのを
なんとか実現してあげたかったのかな、と。

(余談ですがこの文言って必要なのかね?今まで4ブランドのミルクを購入してみてるけど全部に書いてある。決まりなのかな?そんなの分かりきってるし、事情があってあげたくてもあげられない人にとっては余計なお世話だと思うのだけど)

半年経てば離乳食が始まり、過ぎたことはすっぱり忘れてしまう位悩みは次々出てくるそうで
当たり前だけど子育てはノンストップ。一旦休みも、振り出しに戻るもない。

もっと大らかに構えて、楽しみたい。これからは息子と一緒にたくさん笑いたい。

そのために、自分にできない事を嘆くより、できる事をしっかりと。まだまだ修行が必要だけど。
へっぽこ母さん、これからも頑張ります!
スポンサーサイト
産後ブルーの日々①
2014年04月02日 (水) | 編集 |
長くて暗い記事を2回に渡ってお送りします~
そんなこともあったな、という記録です

……

今はだいぶ落ち着いたが、
産後1ヶ月を過ぎるあたりまで心身共に自分史上どん底に近い状態だったように思う。

まずは身体のこと。
前の記事にも書いたように、微弱陣痛タイプだった私は丸2日間ろくに眠らずに唸り続けた。
ときに貴重な毛髪を毟り取らんばかりの勢いで引っ張って、痛みを逃した。
(後に夫が「あれは怖かった…」と漏らしていた)
なかなかお産が進まないため促進剤を少量から始めたが効きが悪く
最終的にはかなり量を増やし、更に助産師さんに上からお腹を押してもらって
ようやく3525gのビッグな我が子と対面できた。

そんな、いまだかつてない疲れの中にいるはずなのに、直後は躁状態だった。
目がランランと冴え渡り、産後2日目には一睡もせずに朝を迎えることとなった。
(ちなみにこの日の深夜がソチの男子フィギュアの日だったがそれを見ていたわけではない。)

次の夜からは睡眠導入剤を処方してもらい、ようやく3,4時間眠れるといった有様。

そこまでして眠れたのにも関わらず…自律神経が狂っていたんだろう。
真冬だというのに滝のような寝汗をかいて、目が覚めるとガタガタ震えた。

この酷い寝汗は、退院してからもしばらく続いた。
疲れを癒すための睡眠で余計に体力を消耗しているように思えた。

そしてメンタルのこと。
もともとホルモンバランスが崩れて産後ブルー・産後鬱に多くの人が陥る事は知っていた。
不安になる、自信がない、わけもなく涙が出るといった典型的症状が自分にも現れて
当初はある程度客観視もできていたのだが、ここに「母乳問題」が追い討ちをかけた。

私は、ほとんど母乳が出なかった。

妊娠中は、母乳なんて産めば出るんでしょ、友達もみんなおっぱいあげてたしな、
ま、出なくても片チチだし仕方ないかもね、なんなら乾杯か!?なんて…

要は、あまり深いことを考えていなかったし、当然勉強もしていなかった。

病院は完全母子別室制、ママ休んでね、という感じで、おっぱい指導も緩めだった。
むしろ自分から積極的に情報を捕りに行かない限り、放っておかれる感じ。
3時間ごとにママが一斉に集まり、オムツ替えと授乳を行う。夜中の2回は助産師さんが代行。
おっぱい前後では赤ちゃんの体重を量って母乳量を測定・記録し、足りない分はミルクで補う。

同時期に入院してた周りのママ達は多かれ少なかれ、出ているようだった。
経産婦さんは涼しい顔で授乳をこなし、
初産ママでも、張っちゃって痛い、母乳溢れているのに赤ちゃんが上手に飲めない、など
私から見れば1段上のレベルの悩みを訴えているようだった。

私は片チチではあるものの、陥没や扁平といった乳首の形状的な問題がある訳でもないし
うちの子も結構上手に吸い付く事はできている感じだった。
条件は悪くないはず。
なのに授乳後は、カラパイ吸わされて体力消耗しちゃったのか2g減っていたりする。
切なかった。

先生には回診のたび「おっぱい張ってきた?」と聞かれた。
いつ張ってくるのか、いつ分泌が始まるのかと待っていたが一向にその気配すらない。

なんで私だけ出ない?そんなの想定外。
この先どうしたらいいの?ミルクなんて買ってない。
母乳が足りない人もそれ「さえ」あげれば後はミルクでも栄養的には遜色なし、と言われる
免疫がたっぷり含まれた黄色い初乳…出てこない。

日増しに焦りが増してきた。そして惨めだった。
退院前日、授乳室からベッドに戻り1人マッサージをしてみると何とか1滴搾り出せた。
でも既に白い。黄色くない。初乳はどこへ行った?それすらあげられていないんだと自分を責めた。
自分のせいで子供に何かあったらどうしよう、耐えられない。
(この思考そのものが産後ホルモンのいたずらなんだけどね、当時は大真面目だもんで…)

誰に言われたでもないのに勝手に追い詰められた様子を見て、先生や助産師さんには
「個人差あるから」「おっぱいだけが全てではない」「これからよ」などと慰められた。
でも、あまり耳に入ってこなかった。

状況は改善されぬまま退院の日を迎えてしまった。
晴れの日のはずの写真の中の私は、疲れと睡眠不足で顔が浮腫んでパンパンだ。

ろくな食料も持たぬまま荒野に息子と2人、放たれてしまったような心細さしかなかった。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。