入社に脱ヅラは間に合いませんでしたが
それでもちいは乳がんであることを完全に伏せて働いている為
時々、人知れず自分だけが笑える会話が繰り広げられたりします。
…
先日、名古屋出張を同行した30代中盤の女性の先輩。
髪が思いっきり短い私を見ながら
「いいな〜、私も早く髪切りたいけど時間がなくて…」
とおっしゃる。
彼女はつい最近、ご結婚されたらしい。
そう、結婚式を控えた女子というのは
アップヘアを作る為にひたすら髪を伸ばします。
しかも、セットしやすいように
あまりシャギーだのレイヤーだのを入れないよう指示されるらしいです。
普段おろしていると、とても重い髪型になるため
結婚式が終わった途端バッサリ切る人は私の周りにも多かった。
で
そんな話をしながらふと
(じゃあ、私がアップに出来るくらい髪が伸びるまでに
最低あと何年必要なのだろうか…)
という、哀愁漂う疑問が沸いてきました。
しかし私は
「好き好んでベリショにした個性派」のテイで日々を過ごしています。
実は髪が【伸びた】だけなのであって
【切った】のではないことを
彼女が知る由もありません。
「いやあ〜、私こんなタイミングでベリーショートにしちゃったら
あと何年嫁にいけないんだろー!はははー!大失敗〜!」
などと、おどけてみました。
すると先輩は
「確かにそーだねー!」
と無邪気にウケている。
ここで私は、(あ、ほんとにヅラばれてなかったのね)と
心の中で小さくガッツポーズ。
そうして一人ほくそ笑んでいる私に向かって
「でもね、ちいさん、大丈夫よ」
と真剣なまなざしで見つめてくるので
髪を伸ばす画期的な方法でも教えてくださるのかと思ったら
「カツラかぶっちゃえばいいのよ。
最近のはわからないよ〜!」「…よく知ってます」と喉まで出かかりましたが
「ああ〜!その手がありますね〜!なるほどなるほど!」
とハイテンションで返しときました。
私も大人になりました。
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